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2010-07-24 Sat
先日、以前本ブログで紹介いたしました「進撃の巨人」の第二巻が発売されたため本屋を見て回っていましたが、なんとどこの本屋でも売っていません!
売り切れ続出のようです!
早くもメジャーな感じになってしまったようです……。
なんというか、ヴィジュアル系のファンの子のような気持ちです。
生まれついてのマイノリティーのこのワタクシ、「知る人ぞ知る」というのがメジャーになっていくと、凄く残念な気持ちになります……。
漫画にしても音楽にしてもそうなると、俗に言うオトナの事情という名のマネーゲームに踊らされ、最低の結果になる場合が多々あるからです。
と、話が少し逸れましたが、その「進撃の巨人」の第二巻を探し求め、たまたま入った本屋で以前から探していたレアものを発見し即購入しました!
それが、こちら!!
![]() | 孤独のグルメ 【新装版】 (2008/04/22) 久住 昌之 商品詳細を見る |
久住昌之 原作/ 谷口ジロー 画
「孤独のグルメ」
でございます!
この谷口ジロー大先生は僕の好きな漫画家でして、もう還暦過ぎの大御所作家でございます。
今では、緻密で繊細な画風で世界的に評価の高い氏ですが、僕は70年代描かれていた、ある意味アメコミ的な線の太さと鋭い陰影のある画も好きです。しかもそれでいてどこか日本人であることを感じる何かがあるのです。
本当に日本人離れしていた画風だと思います。
そこで肝心の内容ですが、いつも大抵腹が減っている輸入雑貨の貿易商を個人で営む井之頭五郎という主人公が、ぶらりと立ち寄った極めて庶民的な店でメシを喰うという話がいくつもあるといいった感じです。
山谷のドヤ街の定食屋から回転寿司屋、ひとり焼き肉、コンビニ食、果ては病院食までと非常に庶民的で幅広く喰いまくります。
正直、グルメ=高級食という考えはあてはまらず、孤独=ハードボイルド的カッコよさもありません、しかし不思議となぜか井之頭五郎に共感してしまいます。
それは、僕自身食べることが好きだからにほかならないからだと思います。
食べることが好きな人はきっと共感できると思います。
そして、孤高(=ハードボイルド)ではなく、孤独というカッコをつけるための言い訳じみたひとり食いが、なにより読者の庶民感覚を五郎のハードボイルド感に同調させてしまうためだろう。
僕もたまにはぶらりと出かけた先で見知らぬ店での「孤独のグルメ」を楽しんでみたいと思う次第。
ただ、なんだかんだで、消去法でチェーン店に入ってしまうハードボイルドを気取れないワタクシであった……。
ちなみに、北方謙三的ハードボイルドや大藪春彦的なハードボイルドはこの作品には存在しないのであしからず。
それらを期待する向きにはこちら!
↓↓↓
![]() | 事件屋稼業 1 (1) (1996/07) 谷口 ジロー 商品詳細を見る |
関口夏夫 原作/ 谷口ジロー 画
「事件屋稼業」
故松田勇作の探偵物語が好きな人にも是非!!